建退共の加入手続きと証紙管理|電子ポイント・月次実務【2026年版】
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建退共の加入手続きと証紙管理|電子ポイント・月次実務【2026年版】

2026年8月7日20分で読める

建退共の加入はオンラインまたは所定様式で行い、掛金納付には証紙貼付方式と電子ポイント方式があり、制度上は併用もあります。加入手続きだけを終えても、就労日数の集計、証紙の貼付・消印、電子ポイントの充当が毎月続くため、月次運用まで設計しておくことが大切です。

この記事では、建退共の加入主体と所定様式、証紙の現行額、電子申請方式の期限、出面から掛金処理へつなぐ実務を整理します。制度上の手続きは公式窓口で行い、社内では工事・対象者・処理月・証跡を対応づけて管理します。

建退共の加入と掛金管理の結論

建退共への加入から就労日数集計と月次の掛金処理までを示す全体図
建退共への加入から就労日数集計と月次の掛金処理までを示す全体図

建退共は、建設現場で働く人の就労日数に応じて事業主が掛金を納める退職金共済制度です。共済契約者が加入と掛金納付を行い、被共済者ごとの就労実績を証紙または電子ポイントへ反映します。

共済契約者と被共済者の役割を分ける

共済契約者は建退共と契約する事業主で、対象労働者の加入手続き、就労日数の把握、掛金納付、証跡保存を担います。被共済者は制度の対象となる労働者であり、共済手帳または電子申請方式で就労日数に応じた掛金が積み上がります。

自社従業員と一人親方・協力会社を同じ名簿で扱うと、誰が手続きを担うのかが曖昧になります。建設業の外注管理と協力会社への発注で契約関係を整理し、建退共では共済契約者と被共済者の組合せを別に確認します。

1日券320円・10日券3,200円の現行早見表

制度本部ページの取得時点では、証紙は1日券320円、10日券3,200円です。将来改定される可能性があるため、購入時は建退共の掛金納付案内で最新表示を確認します。

項目現行の取扱い
1日券320円
10日券3,200円
証紙の処理賃金支払の都度、少なくとも月1回貼付・消印
電子ポイントの充当賃金支払期日の属する月の翌月末日まで
証紙受払簿様式第030号

証紙の赤色は労働者300人以下または資本金3億円以下の中小事業主、青色は労働者300人超かつ資本金3億円超の事業主に対応します。「または」と「かつ」を取り違えないよう、購入前に自社の区分を確認します。

建退共へ加入する手順

建退共へオンラインまたは所定様式で加入する二つのルート
建退共へオンラインまたは所定様式で加入する二つのルート

加入はオンラインまたは書面で進められます。どちらのルートでも、事業主の共済契約と対象者の被共済者登録を区別し、納付方式と共済手帳の扱いまで確認します。

共済契約者と被共済者の申込みを準備する

書面で加入する場合、共済契約申込書は様式第001号、共済手帳申込書は様式第002号です。共済契約を申し込むものの共済手帳を申し込まないときは、手帳申込をしない理由書である様式第003号を使用します。

オンラインと書面の選択、提出先、必要な添付情報は建退共の加入手続きで確認します。社内では申込日、申込ルート、対象者、手帳の有無、加入完了確認日を一つの確認表にまとめると、共済契約者側と被共済者側の手続き漏れを区別できます。

納付方式の一方または併用と共済手帳を確認する

掛金納付には、共済証紙を共済手帳へ貼る証紙貼付方式と、退職金ポイントを電子申請専用サイトで充当する電子申請方式があります。制度上は両方式の併用もあるため、会社単位の方針だけでなく、対象者ごとにどの方式で処理するかを確認します。

証紙方式を使う場合は手帳の受渡しと保管、電子方式を使う場合は利用登録と就労日数登録の担当が必要です。併用する場合は、同じ就労日に証紙と電子ポイントを重ねて処理しないよう、対象者・工事・日付を共通の元記録で照合します。

証紙貼付方式と電子申請方式を比較する

建退共の証紙貼付方式・電子申請方式・併用を比べるマトリクス
建退共の証紙貼付方式・電子申請方式・併用を比べるマトリクス

証紙と電子は、掛金を就労日数へ対応づける目的は同じでも、購入方法、月次処理、証跡が異なります。自社の現場数や紙の受払体制に合わせ、処理手順を選びます。

証紙を購入・貼付・消印し受払簿へ記録する

証紙貼付方式では、必要な共済証紙を購入し、労働者への賃金支払の都度、少なくとも月1回、働いた日数分を共済手帳へ貼付して消印します。購入、交付、貼付、残数を様式第030号の共済証紙受払簿へ記録し、帳簿残と現物を照合します。

月末に証紙が不足すると貼付が遅れるため、対象日数の集計日と購入日を分けて予定します。手帳へ貼った事実だけでなく、どの工事のどの就労実績に対応するかを出面記録から追えるようにすると、受払簿と工事別原価の確認にも使えます。

退職金ポイントを購入し就労日数を充当する

電子申請方式では、退職金ポイントを3,000円分以上から10円単位で購入します。対象者の就労日数を電子申請専用サイトへ登録し、賃金支払期日の属する月の翌月末日までにポイントを充当します。

充当後は掛金充当書を確認し、処理月、対象者、就労日数、充当完了日が元記録と一致するかを照合します。利用手順は建退共の電子申請方式で確認し、サイトでの処理担当と社内の承認担当を分けると二重充当を防ぎやすくなります。

比較軸証紙貼付方式電子申請方式併用時の注意
購入するもの共済証紙退職金ポイント対象者ごとの方式を固定
就労実績の反映手帳へ貼付・消印専用サイトで充当同一日を重複処理しない
月次の期限賃金支払の都度、少なくとも月1回賃金支払月の翌月末日まで一つの締め表で照合
主な証跡共済手帳・受払簿掛金充当書工事・対象者と対応づける

就労日数と掛金を毎月締める方法

出面記録の確定から建退共の証紙・電子ポイント処理へつなぐ月次カレンダー
出面記録の確定から建退共の証紙・電子ポイント処理へつなぐ月次カレンダー

月次処理の出発点は、対象者が建設業の仕事に従事した日を工事別に確定することです。賃金支払の記録と出面を照合し、方式ごとの期限に間に合う順序で処理します。

掛金対象になる日とならない日を分ける

掛金は公共工事だけでなく、民間工事を含め建設業の仕事に従事した日が対象です。有給休暇と事業主都合の休業日は対象に含め、休日と本人都合の欠勤日は含めません。1日の労働時間が8時間を超える場合の扱いも制度本部の基準に従って確認します。

対象日数の元記録には出面表の作り方と人工・労務原価の集計を使い、現場の作業根拠は工事日報の書き方と人工・材料の記録へつなげます。氏名だけで集計せず、工事、日付、勤務区分まで照合して対象日を確定します。

翌月末までの電子充当と証跡を確認する

電子申請方式では、賃金支払期日の属する月の翌月末日までに就労日数を登録してポイントを充当します。たとえば社内の月末締めと賃金支払月が異なる場合でも、法定の基準となる賃金支払期日の属する月を起点に期限を置きます。

毎月の流れは、出面確定、対象日判定、承認、証紙貼付または電子充当、証跡確認の順です。証紙方式では手帳と受払簿、電子方式では掛金充当書を確認し、未処理、処理中、完了、差戻しの状態を対象月ごとに更新します。

工務店HUBでは、案件のカスタム項目に建退共の処理月、状態、期限、証跡参照先を持たせられます。加入申込、証紙貼付、電子ポイント充当そのものは公式の手順で別途行います。

見積・案件と月次処理の確認情報を対応づける

従業員・工事・対象日数・納付方式・証跡を対応づける建退共の月次管理表
従業員・工事・対象日数・納付方式・証跡を対応づける建退共の月次管理表

建退共の掛金は見積段階の必要経費と、加入後の納付実績を分けて管理します。見積に計上した額と、実際の就労日数に基づく月次処理を同じものとして扱わないことがポイントです。

建退共掛金を見積の必要経費として分ける

建退共掛金は、建設業法施行規則第13条の12で、工事を施工するために通常必要と認められる経費の一つに位置づけられています。建設業の見積書の書き方と内訳明細に沿って、工事原価の中で他の費用と混ざらないよう内訳を分けます。

見積時の予定日数は、契約後の実際の就労日数と一致するとは限りません。予定額は受注判断に使い、月次では出面から対象日数を確定して証紙または電子ポイントを処理し、差異があれば工事別に理由を残します。

工務店HUBのカスタム項目で月次状態を追う

月次管理表は「工事」「対象者」「対象日数」「納付方式」「処理月」「期限」「状態」「証跡参照先」の列で構成します。工事台帳の書き方と必要項目に工事番号を合わせれば、見積時の必要経費と月ごとの処理履歴を同じ工事から確認できます。

工務店HUBでは、この確認情報を案件カスタム項目として持たせ、担当者が期限と証跡の所在を追えるようにします。専用の共済手帳管理機能や公式サイトとの自動連携を示すものではなく、公式手続きの前後に必要な社内確認を案件へ対応づける設定例です。

まとめ|加入後の月次運用まで設計する

建退共はオンラインまたは所定様式で加入し、共済契約者と被共済者の申込みを分けて進めます。掛金納付は証紙貼付方式と電子申請方式があり、併用する場合は同一日の重複処理を防ぐ共通の就労記録が必要です。

証紙は制度本部ページの取得時点で1日券320円・10日券3,200円で、賃金支払の都度、少なくとも月1回貼付・消印します。電子ポイントは3,000円分以上から10円単位で購入し、賃金支払月の翌月末日までに充当します。出面、工事、処理月、方式、証跡を一つの月次表で照合しましょう。

建退共のよくある質問

Q1. 建退共の証紙はいま1日いくらですか?

建退共制度本部の公式ページ取得時点では、1日券320円、10日券3,200円です。

Q2. 証紙貼付方式では毎日貼らなければなりませんか?

賃金を支払う都度、少なくとも月1回、働いた日数分を共済手帳へ貼付して消印します。日々の出面記録は残し、月次で照合します。

Q3. 電子ポイントはいつまでに充当しますか?

労働者への賃金支払日の属する月の翌月末日までに、電子申請専用サイトで就労日数を登録して充当します。

Q4. 建退共の掛金対象になるのは公共工事だけですか?

いいえ。制度本部は公共・民間を問わず、建設業の仕事に従事した日を対象としています。

Q5. 有給休暇や休業日は就労日数に含めますか?

有給休暇や事業主都合の休業日は対象に含み、休日や本人都合の欠勤日は含めません。個別の勤務は公式ルールと出面記録で確認します。


建退共の月次確認を一元化

工務店HUBは、工事ごとの処理月、状態、期限、証跡参照先を案件にまとめ、見積と就労実績の確認をつなげます。

初期費用¥30,000(税込)・月額¥4,980/名〜(1〜5名の場合。6名以上は¥2,980/名・いずれも税込)。料金・機能の詳細や無料での製品体験はお問い合わせからご案内しています。

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公式手続きは別途必要です。


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