建設リサイクル法届出の書き方|対象工事と着工7日前の段取り【2026年版】
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建設リサイクル法届出の書き方|対象工事と着工7日前の段取り【2026年版】

2026年9月12日17分で読める

建設リサイクル法届出の書き方|対象工事と着工7日前の段取り【2026年版】

建設リサイクル法の対象建設工事は、工事種別ごとの規模基準で判定し、発注者または自主施工者が原則として着工7日前までに届け出ます。基準は解体80㎡、新築・増築500㎡、修繕・模様替等1億円、建築物以外の工事500万円で、面積と請負代金を取り違えないことが重要です。

元請は対象事項を書面で発注者へ説明し、契約書へ必要事項を記載します。元請が委任を受けて提出実務を行っても、法律上の届出義務者と代理人は別です。この記事では、対象判定から説明、契約、委任、届出、着工、完了後の記録までを時系列で整理します。

工程表には法定の提出期限だけでなく、設計・見積の確定日、発注者説明日、契約予定日、委任状の受領予定日を置きます。一つが遅れたときに着工日へ与える影響が見えるため、現場準備だけが先行する状態を防ぎやすくなります。

担当者と確認者を分け、提出直前に対象判定の根拠が変わっていないかを再確認してください。

対象建設工事は工事種別ごとの規模基準で判定する

解体・新築増築・修繕等・土木工事には別々の基準がある

建設リサイクル法の対象建設工事は、特定建設資材を用いる、または特定建設資材廃棄物が生じる工事のうち、工事種別ごとの規模基準に該当するものです。計画図、見積内訳、工事内容から、工事種別と対象資材の両方を確認します。

工事種別規模基準判定に使う主な資料
建築物の解体80㎡既存図、実測、解体範囲図
建築物の新築・増築500㎡設計図、床面積表
建築物の修繕・模様替等1億円見積、契約書、工事範囲図
建築物以外の工事500万円見積、契約書、施工計画

解体・新築増築は面積、修繕等・建築物以外は請負代金の基準です。金額基準を面積へ置き換えたり、税の扱いを推測したりせず、建設リサイクル法施行令の現行規定と所管自治体の案内で確認します。

建設リサイクル法の工事種別・規模基準早見表
建設リサイクル法の工事種別・規模基準早見表

分割契約は原則として合算し、条例の上乗せも確認する

一つの工事を複数契約に分けても、原則として合算して対象規模を判定します。同じ発注者、場所、工期、工事目的、施工内容などを整理し、契約書の本数だけで別工事だと扱いません。増築と改修、解体と新築を含む計画では、各工事種別の対象範囲も分けて確認します。

都道府県条例により、国の規模基準より広い対象や追加事項が定められる場合があります。国の基準と条例・所管運用を別の欄で確認し、全国一律の追加基準として紹介しません。工事場所を管轄する窓口へ、工事範囲図と見積内訳を示して判定を確認します。

分割契約を原則合算して対象判定するイメージ
分割契約を原則合算して対象判定するイメージ

届出義務者と元請の説明・契約上の役割を分ける

発注者または自主施工者が届出義務者になる

届出義務者は、対象建設工事の発注者または自主施工者です。元請が委任を受けて書類を提出する場合は、義務者、代理人、提出担当を分け、委任状や本人確認など自治体の提出方法を確認します。「施工会社が請け負ったから元請が必ず届出者」とは説明しません。

発注者は届出内容の確認と委任、元請は対象判定の根拠資料と書面説明、下請は分別解体等に必要な施工情報の共有というように役割を整理します。自主施工の場合は発注者との契約関係がないため、自主施工者としての義務と必要資料を所管窓口へ確認します。

届出義務者・元請・下請と説明・契約の役割をまとめた図
届出義務者・元請・下請と説明・契約の役割をまとめた図

元請は対象事項を書面で説明し、契約書へ必要事項を記載する

元請は契約前に、分別解体等の計画、使用する特定建設資材の種類、工事着手時期、工程、廃棄物の発生見込みなど対象事項を書面で発注者へ説明します。契約では分別解体等の方法、解体工事費、再資源化等の費用、再資源化施設の名称・所在地など必要事項を確認します。

元請から下請へも、対象建設工事である旨など必要な告知を行い、分別解体等の施工条件を共有します。発注者への事前説明、契約書への記載、下請への告知は相手と時点が異なるため、一つの書類で済んだと考えません。工事請負契約書の確認項目と合わせて記録します。

対象判定から着工7日前の届出まで逆算する

対象判定から着工7日前の届出まで逆算する流れ
対象判定から着工7日前の届出まで逆算する流れ

図面・見積・工程から判定し、発注者へ書面説明する

最初に着工予定日を固定し、図面・実測、見積内訳、契約予定、工程表から工事種別、規模、対象資材、工期、費用を確認します。対象なら、元請担当が説明書を準備し、発注者へ内容を説明して確認記録を残します。不明点は契約前に所管窓口へ相談します。

同時期に必要になり得る石綿事前調査はアスベスト事前調査の進め方、道路使用などは別制度として棚卸しします。調査・届出の対象、義務者、期限、提出先はそれぞれ異なるため、建設リサイクル法の届出で代用できるとは考えません。

契約・委任・届出・変更届を着工日から管理する

着工日から逆算し、対象判定、発注者への書面説明、契約記載、委任状の準備、届出書作成、原則着工7日前までの提出、標識等の現場準備、着工の順で進めます。自治体の受付方法や休日の扱いを確認し、7日前ぎりぎりに資料を集め始めないよう社内期限を置きます。

届出後に工事内容、分別解体等の計画、工程などが変わった場合は、変更内容と時点を整理し、所管窓口の現行案内で変更手続きを確認します。提出済み控えを同名ファイルで置き換えず、変更前後の版、受付日、変更理由を残します。

届出控えと分別解体の記録を案件へ戻す

説明書・契約書・届出控え・完了報告を対応させる

説明、契約、届出、施工、完了後の再資源化等の報告まで、工事番号で資料を対応させます。説明内容と契約書の分別解体方法・費用が一致するか、届出控えと実際の工程・施工写真が対応するかを確認します。廃棄物の引渡しを管理するマニフェストは、着工前届出の代替ではありません。

工程主な書類・記録主な作成・準備者主な確認者時点保管単位
対象判定図面、見積、判定記録元請元請責任者・所管窓口契約前案件
発注者説明説明書元請発注者契約前案件・発注者
契約契約書、委任状発注者・元請双方の担当届出前案件
届出届出書、受付控え義務者・代理人所管窓口着工7日前まで案件
施工・完了写真、完了報告、再資源化資料元請・下請発注者・元請施工中・完了後案件・工程

この証跡台帳は自治体様式を置き換えるものではなく、書類間の不一致と期限漏れを防ぐ整理です。産業廃棄物マニフェストの管理とは目的を分けつつ、同じ工事番号で相互参照できるようにします。

説明・契約・届出・完了記録を対応させる証跡台帳
説明・契約・届出・完了記録を対応させる証跡台帳

工務店HUBでは見積版・工程・届出書類・写真を案件にまとめる

工務店HUBでは、見積改訂バージョン、工程カンバン、現場記録、カスタム項目を使い、対象判定の図面・見積、説明書、契約、届出控え、施工写真を案件へまとめられます。対象の自動判定、届出書作成、行政への電子提出を行うものではなく、根拠と期限を追いやすくする使い方です。

建築工事届の管理も同時期に必要となる場合がありますが、義務者と目的を分けます。カスタム項目へ届出義務者、着工日、提出期限、受付日、変更確認日を持たせ、工程変更時に届出資料へ戻れる状態にします。

建設リサイクル法の届出についてよくある質問

建設リサイクル法の届出は元請が行いますか

届出義務者は発注者または自主施工者です。元請が委任を受けて提出実務を行うことはありますが、義務者と代理人を分け、委任状や自治体の提出方法を確認してください。元請は書面説明や契約記載など、自らの役割も別に果たします。

対象工事の基準未満に契約を分ければ届出は不要ですか

対象判定では、一つの工事を複数契約に分けた場合も原則として合算して考えます。工事場所、発注者、工期、工事内容、目的を整理し、意図的な分割で基準未満とは扱わないでください。判断が難しい場合は資料を示して所管窓口へ確認します。

届出は着工日の何日前までに必要ですか

対象建設工事は原則として着工7日前までの届出が必要です。着工予定日から逆算し、説明、契約、委任、届出を進めます。休日の扱い、提出方法、変更時の手続き、条例による追加要件は、工事場所を管轄する自治体の最新案内も確認してください。

まとめ|対象判定から書面説明・契約・届出をつなぐ

対象工事は4つの工事種別と規模基準、対象資材で判定し、分割契約は原則合算します。届出義務者は発注者または自主施工者で、元請は契約前の書面説明と必要事項の契約記載を行います。着工7日前から逆算し、説明書、契約、委任、届出控え、施工・完了記録を案件でつなぎましょう。

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