安全書類(グリーンファイル)の種類一覧|元請・下請別の提出時期【2026年版】
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安全書類(グリーンファイル)の種類一覧|元請・下請別の提出時期【2026年版】

2026年8月29日18分で読める

安全書類(グリーンファイル)の種類一覧|元請・下請別の提出時期【2026年版】

安全書類は全種類を一律に提出するものではなく、工事内容、元請・下請の立場、法令の適用、発注者や元請の指定によって必要な種類が変わります。グリーンファイルとは、施工体制、人員、資格、機械、安全活動などの情報を現場関係者で共有する書類群の通称です。

漏れを防ぐには、書類名だけを暗記するのではなく、誰が作成し、誰へ、いつ提出し、何が変わったら更新するかを決めます。この記事では元請と下請の役割を分け、契約後から変更時までの確認順を一覧化します。

安全書類は立場と現場条件で必要な種類が変わる

安全書類の範囲と選び方を示す図
安全書類の範囲と選び方を示す図

安全書類とグリーンファイルは現場情報を共有する書類群の総称

グリーンファイルは、一つの法令で名称や様式が統一された単独書類ではありません。施工体制台帳や施工体系図のように建設業法を根拠とする書類、作業員名簿や資格証の写し、持込機械や安全活動の記録などを、現場運用上まとめて呼ぶ言葉です。まず法令上必要な書類、発注者条件、元請独自の提出物を分けると、必要性を判断しやすくなります。

全国建設業協会の全建統一様式は、現場で広く用いられる有償の標準様式ですが、法令そのものでも唯一の法定様式でもありません。改訂6版は令和6年10月発行で、記載例及び解説は1,430円(税込)、様式集は660円(税込)です。利用時は全国建設業協会の現行案内と提出先の指定版を確認します。

法令上必要な書類と元請運用で求める書類を分ける

同じ名称でも、法令の適用条件で必要になるものと、元請が安全管理のために求めるものでは扱いが異なります。たとえば施工体制台帳は、民間工事では下請契約総額5,000万円以上、建築一式工事では8,000万円以上が作成基準です。一方、元請が定める入場申請や日報は、契約条件や現場ルールを確認して準備します。

書類群主な目的主な作成者主な提出・確認相手主な契機根拠の種類
施工体制台帳・施工体系図下請関係と施工分担の把握元請発注者・現場関係者契約、下請追加、変更建設業法・現場条件
再下請負通知書再下請関係の通知下請元請再下請契約、変更建設業法・元請指定
作業員名簿・資格資料入場者と能力の確認各所属会社元請初回入場、交代、更新施工体制管理・元請指定
持込機械・危険物資料機械や物質の使用条件確認使用会社元請搬入、機種・用途変更安全衛生・元請指定
KY・点検・作業報告日々の作業と是正の記録作業班・担当者元請・自社作業前、点検契機、変更安全衛生・現場運用

法令上の書類と現場運用書類の判定表
法令上の書類と現場運用書類の判定表

元請と下請では作成・確認する書類が異なる

元請と下請の安全書類に関する役割分担図
元請と下請の安全書類に関する役割分担図

元請は施工体制を作り、協力会社から情報を集めて整合を確認する

元請は、自社が作る書類と協力会社から受け取る情報を分けて管理します。施工体制台帳は全建統一様式第3号、工事作業所災害防止協議会兼施工体系図は第4号です。第2号は施工体制台帳作成建設工事の通知であり、施工体制台帳そのものではありません。様式番号だけを転記せず、書類名まで照合することが重要です。

協力会社から受け取った再下請関係、作業員、資格、保険、持込機械の情報は、契約関係や工程と突き合わせます。公共工事と民間工事、法令要件と発注者の追加条件も別々に確認してください。再下請負通知書の書き方まで確認すると、下位会社を含む変更の流れを整理できます。

下請は自社の作業員・再下請・資格・持込機械の情報を更新して提出する

下請は、所属会社として正しい情報を集め、元請指定の期限と形式で提出します。全建統一様式では再下請負通知書が第1号-甲、下請負業者編成表が第1号-乙、作業員名簿が第5号です。工事安全衛生計画書は第6号ですが、その名称の書類が全国一律で必須になるわけではなく、法令、発注者条件、元請ルールを順に確かめます。

提出後も、人員交代、資格の更新、再下請会社の追加、持込機械の変更があれば見直しが必要です。初回入場時の確認は新規入場者教育の進め方、機械情報は持込機械届の確認項目と結び付けると、名簿だけでは把握できない教育・機械の状態まで追えます。

書類を6分類に分けると漏れを見つけやすい

安全書類を6分類して管理するマップ
安全書類を6分類して管理するマップ

施工体制・人員・資格の書類は契約から入場までにそろえる

契約後は、まず施工体制、作業員、社会保険の確認、資格・免許、教育記録をそろえます。施工体制は会社間の契約関係、人員は現場に入る本人、資格と教育は従事できる作業を示す情報です。「誰の、どの時点の情報か」を共通の確認軸にすると、別人の資格証や期限切れ資料の混在を防ぎやすくなります。

作業員情報には生年月日や保険情報などの個人情報が含まれます。収集目的と必要範囲を決め、閲覧できる担当者を絞り、差し替え責任者も明確にします。必要以上に共有範囲を広げず、提出先の指定と自社の保管ルールの双方に沿って扱うことが大切です。

機械・危険作業・日次記録は工程と作業内容に応じて追加する

機械や危険作業の資料は、着工時に一括して終えるのではなく、工程の進行に合わせて追加します。持込機械、クレーンや車両系機械、火気、有機溶剤などは、使用する会社、機種、能力、使用期間、担当者を実際の作業と照合します。足場点検やKY、作業報告は、日付と場所、確認者、異常や是正の有無を追える状態にします。

6分類主な作成者提出・確認相手更新契機管理先の単位
施工体制元請・再下請を行う会社発注者・元請下請追加、契約変更案件・会社
作業員各所属会社元請入退場、人員交代案件・個人
保険各所属会社元請加入内容、所属変更会社・個人
資格・教育各所属会社・実施者元請期限、担当作業変更個人・作業
機械・危険物使用会社元請搬入、入替、用途変更工程・機械
点検・安全活動現場担当者元請・自社作業日、異常、是正日付・場所

この6分類表は、公開されている様式の役割と工務店の案件管理を組み合わせた整理です。提出一覧を受け取ったら各行へ割り当て、分類できない資料は提出先に目的を確認すると、名称の違いによる見落としを減らせます。

提出期限から逆算し、変更時に更新できる管理へ変える

契約後・着工前・初回入場前・作業前・変更時の順に準備する

契約後は施工体制と再下請の有無、着工前は工程や安全管理体制、初回入場前は作業員・資格・教育、作業前は機械・危険作業・点検を確認します。その後は変更発生日を新たな起点とし、影響する書類を差し替えます。全国共通の提出期限だと決めつけず、法令、発注者条件、元請ルールの順で期限を確認してください。

担当表には「時点、書類、作成者、確認者、提出期限、受領日、版」を持たせます。未提出だけでなく、確認待ち、差戻し、更新待ちも区別すると、提出済みの古い版を最新と誤認しにくくなります。期限から逆算して協力会社への依頼日を置き、現場入場や作業開始の判断に間に合わせます。

安全書類の提出時点と案件情報の関連を示す図
安全書類の提出時点と案件情報の関連を示す図

案件・工程・協力会社・書類を結び付けると最新版を追いやすい

フォルダーだけで管理すると、同名ファイルが増えたときに案件、協力会社、対象工程の関係が見えにくくなります。案件を起点に工程と協力会社を登録し、各書類へ対象者、受領日、版、確認者、次回確認日を付けると、差し替えるべき資料を探しやすくなります。古い版も履歴として残し、現場で使用中の版を一つに定めます。

工務店HUBでは、現場記録とカスタム項目を使い、書類の受領日、確認状況、更新要否を案件へ結び付けられます。自社の確認手順を先に決めたうえで、作業報告、写真、書類を同じ案件で参照できるようにすると、担当交代時にも判断経緯を渡しやすくなります。

安全書類についてよくある質問

安全書類は一覧にあるものをすべて提出しますか

いいえ。工事内容、元請・下請の立場、法令の適用、発注者や元請の指定で必要書類は変わります。まず現場ごとの提出一覧を確認し、各書類の根拠と更新契機を分けてください。一覧にない書類を追加で求められたときは、目的、対象者、提出時点、更新条件を確認します。

全建統一様式を使えばどの現場でも受け付けてもらえますか

全建統一様式は広く使われる標準様式ですが、元請独自の指定様式がある現場もあります。提出前に様式名と版を確認し、指定がある場合はその運用に合わせます。改訂6版では各書式の押印欄を大幅に削除する等の見直しが行われましたが、すべての押印欄がなくなったとは判断せず、提出先の現行様式を確かめてください。

安全書類は電子データだけで管理できますか

電子化できるか、どの形式で提出するかは書類の根拠と元請の運用によって異なります。電子化の可否だけでなく、最新版の識別、閲覧権限、必要時に取り出せる状態まで確認してください。紙への署名などを求める運用が残る場合は、電子側の索引と紙の保管場所を対応させます。

まとめ|種類の暗記より役割と提出時点で整理する

安全書類は、全現場で全種類を一律に出すものではありません。元請と下請の役割、法令と現場指定、契約後・着工前・初回入場前・作業前・変更時という時点を分けて選びます。受領日と版、確認者、更新契機まで案件へ結び付け、現場で使う最新版を明確にしましょう。

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